『リノベーションのきっかけ』
自分たちらしい自由な住まいをつくりたいと、中古マンションを探していたK様。条件に合った物件を見つけたものの、前のオーナー様が自分好みの落ち着いた雰囲気、暗めの照度になるようなリフォームをされていたため、より暗く感じる室内となってしまっていました。また、マンションの典型的な間取りとも言える、玄関からリビングまで一直線にのびる廊下のつくりが1パターンの生活リズムを連想させてしまい、K様が求める自由な生活ができないのではないかと感じたそうです。
K様ご夫婦は、新婚旅行の際に訪れたハワイで宿泊したホテルがとても印象深く「いつかこんな住まいで暮らしたい」と考えていました。そんな海外リゾートを感じさせるテイストと、ご夫婦が以前から憧れていた無機質なインダストリアルのテイストを合わせた空間にしたいとのご要望がありました。また、毎日の家事効率アップや急な来客にも対応できるように、動線面において「プライベートの動線」と「お客様用の動線」を分けて配置したいとのご要望もありました。
『マンションなのに、LDKまでの動線が2つ?』
玄関からLDKまでの動線が1つの場合、買い物や遊びから帰宅したあと、玄関で脱いだコートを自室まで持っていき、食材等買った物をキッチンに運ぶというのが一般的な流れだと思います。もちろん1つの動線でも十分なのですが、部屋同士を行き来しなければならないため、効率的とは言えません。そこで担当者は、季節的な衣服や食材のストックなどの表に出す必要の無いものを自由に置いておけるパントリーを設けたプライベートな動線と、リビングまで最短で行くことができるお客様用の動線を確保する提案を行いました。その後、両方の動線からも使いやすい場所に水廻りやその他の部屋を配置するプランを提案しました。
-
リノベーション前のキッチン。室内は全体的に暗く落ち着いた印象。
-
壁をとって開放感のあるダイニングキッチン。
『自分たちの想いが込められた室内』
新婚旅行で行ったハワイのリゾートホテルのようなテイストと無機質でインダストリアルなテイストが違和感なく混ざり合うように、素材感のある建材をメインに使うことでチープさを感じない上質な空間に仕上がりました。木や石といった自然素材の雰囲気を感じられる中に黒のアイアンのインテリアを取り入れていますが、どちらも浮くことが無く溶け込んだミックステイストになっています。また、空間に広さを持たせるために背の高いものを置かないようにして、K様のご要望だった開放的な空間を作り上げました。
-
パースでより具体的なイメージを膨らませた。
-
実際のLDK。パース通りの仕上がりに。
『お客様の声』
お客様からは、「開放感のある自分好みの空間になりました。ハワイとインダストリアルのテイストがどのように組み合わさるのか不安でしたが、想像以上にまとまりのある空間になり満足です。
生活スタイルを意識した動線を設けたことで、部屋同士の移動も楽になりました。時短にもなってよかったです。急に友人や両親が来た時も、来客用の廊下があればわざわざ片付けることもないので助かっています。ぐるぐると回れる間取りになったことで行き来がしやすくなり、今後の生活が楽しみです。」との感想を頂きました。
-
玄関の土間スペース。ファミリーに嬉しい大容量スペース。
-
キッチン脇のパントリーは引き戸で行き来が楽々。