2021.01.26

リノベ女子サトーの人生その2

こんにちは。リノベ女子のサトーです。 前回から2回にわけてわたしの経歴をお話しさせて頂いております。 それでは今回は24歳都落ち-実家編-をお送りいたします。

実家に戻ってきたと言うけれど‥

かなしみ
都会での暮らしに疲れ果てたわたしは、実家に戻ってまいりました。18歳まで暮らした実家は、わたしが離れている間に建て替えをして、父の念願であった純和風の家に変わっていました。 実家に戻って来たと言うけれど、築2年の新しい家に馴染みがあるはずがありません。 かろうじてわたしが使える部屋はあったものの、純和風のそれは、畳はもちろん、砂壁に板張りの天井‥。もちろん、もっていた家具も小物も、合うはずがありません。 それに、料理をするのが意外と好きなのに、キッチンは母の城。わたしが使いにくいと思っても母が使いやすいなら物の置き場所を変えることすら許されません。 気に入ったマグカップを買っても純和風の部屋に合わなかったり、母に割られてしまったり‥。 実家に戻って間もなくして、この家を自分の好きな空間にするのは無理だと諦めました。 そう、あくまでわたしは下宿人。大家さんにも文句も、言えません。 不自由だったからこそ、いつか実家を出て、アパートで自分の好きなことをやろうと決めました。 そこで、雑貨や食器など気に入ったものに出会うと、今使うのではなくいつかのために購入し、貯め込むことにしました。 本当に気に入ったものって、その時に手にしないと2度と巡り会えないと思っているので、とりあえず買っておいて、「いつか」アパート暮らしをした時に使おうと思って雑貨、食器集めをしていきました。 いつしかそれが趣味のようなものになっていきました。

やめられないぬるま湯

ぬるま湯実家生活
しかしながら、実際実家暮らしは、ラク!の一言に尽きました。朝食夕食はもちろん、お弁当まで作ってもらい、下手すると溜まってしまった洗濯物も洗ってもらったりなど、家事をすることが減っていったのです。 あれだけ嫌だと思っていた銃和風の部屋も慣れてしまい、諦めを通り超し、もはや楽な暮らしにどっぷり浸かっていました。 気持ち的には、お金を貯めてから、実家を出ようと思っていましたが、実家だからと言ってお金を貯めることをしていなかったので貯まるわけありません。 実家暮らしをいいことに、散財していたんですよね。 30歳を過ぎた頃でしょうか。ようやく、このままの生活で良いのかと不安になったりしていきました。それでも、実家を出る明確な理由がつくれず、ぬるま湯から抜け出せずにいました。

脱!実家暮らし

33歳。転機が訪れました。 社内の体制が変わり、今の部署である営業支援課を今の上司と立ち上げることになったのです。 ここだけの話、その上司は社内でも厳しい人で有名。プライベートでは仲がよいけれど、わたしもその厳しさを知っているからこそ、部署を立ち上げる時、正直迷いました。仕事に厳しい人といっしょにやるということは、わたし自身も仕事に本気で向き合う覚悟が必要だと分かっていたから。 しかし、33歳になっても何の自信もなく、やりたい一人暮らしさえ自分で決断できない‥。 こんな状況を自分でも変えたいと思い、仕事に向き合おうと決意しました。 この決断が自信につながり、ついに一人暮らしをすることを決めることが出来ました。
一人暮らし
両親に一人暮らしのことを伝えた時は、あっさり賛成してくれました。両親もいい歳して実家暮らしを心配していたようです。 しかし、古い人間なので、結婚する時は実家から嫁に出したいと言われ、ひとまずアパートの契約期間である2年間という約束のもと、実家を出ることになったのです。結婚の予定もないのになぜか2年という期限付き。 それから3年後に、まさかの実家に戻ることなく、自分の城を持つことになるなんて夢にも思いませんでした。 ここから怒涛のリノベ女子になるまでのお話は、リノベコラム「年収300万円の私が中古物件×リノベーションしてみた」をご覧ください。長編です。

実家暮らしから抜け出せない話はよく聞きます。実際、後輩の実家暮らし女子の2人もことあるごとに一人暮らししたいと物件を探してはやめたりを繰り返しています。かれこれ年単位で繰り返しています。 最近知った「子供部屋おじさん」・「子供部屋おばさん」という、一人暮らしをしていてもおかしくない年齢ながらも実家暮らしを続けている人たちを指す言葉もあるそうです。 実家暮らしが悪いわけではありませんが、やはり自立していくって大事なことだと思うんです。 一人暮らしってそれだけで、手続きやらなんやらで生きるスキルがつくじゃないですか。虫がでたら自分で退治しないとならないし。 それに、決めることが自信につながるってこと、あると思うです。私がそうだったように。 「いつか」は待っていてもこないんです。そう、「いつか」はつくるものなんです。

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