スケルトンリノベーションのメリットとは？

中古住宅リノベーションが流行っている昨今、あなたは「スケルトンリノベーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？
今回はリノベーション手法の一つ「スケルトンリノベーション」について紹介します。

スケルトンリノベーションとは

スケルトンとは「建物などの骨組み」を指しており、スケルトンリノベーションは住まいを骨組みだけの状態にしてから間取りや内装を作り上げていく工法です。

戸建ての場合は基礎や柱・梁を、マンションの場合はコンクリートの地肌が見えるところまで解体してから作り直します。

スケルトンリノベーションのメリット

スケルトンにすることによってどのようなことができるようになるのか解説します。

家の構造、中の状態を知ることができる

躯体のみにすることによって、普段は見ることのできない中の状態を見ることができます。建物の壁・天井・床を解体するので、躯体に雨漏れや害虫による腐食が発生していないかを確認することができます。

また、新築と違い一から制作過程を見ることのできない中古住宅では、どのような材料が使われているか、現行の住まいと比べ強度は大丈夫かなどを見ることができません。スケルトン状態にすることで、どのような大工仕事によってこの中古住宅が出来上がったのかを見るとができます。問題があれば修繕も可能なので、長く住むための安心を確保するのにスケルトンリノベーションがおすすめです。

断熱性能や耐震性能など性能のアップができる

築古の物件は当時の耐震基準によって作られている建物なので、現在の耐震基準と比べると強度が足りていない物件もあります。
スケルトン状態にすることで強度の確認がしやすくなるだけでなく、金物などの部材により耐震強度を上げたり、新しい断熱材によって断熱性能を上げたりと性能を上げる工事を行いやすくなります。

間取り変更や水廻り設備の移設ができる

骨組みだけを残すスケルトンリノベーションなら、注文住宅のようにすべて刷新することができます。
骨組みは既存のものを利用するので100％好きなようにとはいきませんが、間取りはある程度自由に組むことができますし、配管など普段は見えない部分もやり直すことができます。配管をやり直すことができれば、水廻り設備の移動がしやすくなり、間取りの自由度も高くなります。