【中古マンション×リノベーション】壁紙を張り替えるときのポイント＆おしゃれな部屋にするための壁紙選びのコツをご紹介！

物価高騰の影響もあり、新築マンションではなく中古マンションを買ってリノベーションをする方法を選ばれる方が増えてきています。キッチンや浴室のような水まわりとは異なり、比較的劣化しにくいと言われているのが壁紙です。しかし、前に住んでいた人がタバコを吸っていたり、室内でペットを飼っていたりした場合においが染みついているケースがあります。また、壁紙のはがれがあったり画鋲で開けた穴が気になる、ということもあるかもしれません。そんなときは壁紙をきれいに張り替えて、すっきり気持ちのいい空間に変えていきましょう。

せっかく新しく張り替えるのであれば色や質感、機能性にもこだわりを持って選びたいですよね。そこで今回は、マンションの壁紙をリノベーションで張り替えるときのポイントと、おしゃれな部屋にするための壁紙選びのコツをご紹介していきます。

壁紙の種類について

ひと昔前までは、壁紙というと色もデザインも種類は限られており、張り替える場合でも大半は既存の壁紙と似たようなタイプを選んでいました。しかし最近では、実に多くの商品が販売されており、ひと味違った個性的な内装にすることも簡単にできるようになりました。

壁紙の種類にはどのようなものがあるのか、各項目ごとに見ていきましょう。

『素材』

もっとも広範に普及しているものは、ビニール製です。リノベーションではやや厚みのあるシリーズを使用する場合が多く、これは下地の凹凸を目立ちにくくするためです。デザインは無地だけでなく、レンガなどをイメージして作られた石目調や織物のように縦横にでこぼことした線が入っている織物調、本物のタイルや打ちっ放しコンクリートと見間違えるほどリアルなものなど、色も含めて様々な選択肢があります。

和紙やケナフといった天然素材を使用しているのが紙製です。特徴のある立体感や色合いで、天然素材ならではの風合いを楽しめることで人気です。輸入品のものは国産品と比べて繊細なデザインのものが多く、品格のある雰囲気が感じられます。

レーヨン、ポリエステルなどの合成繊維、絹や麻などの自然繊維を原料としているものが布製です。糸を使って織り上げているので、ビニール製や紙製のように平坦ではなく厚みがありますが通気性に優れています。独特の立体感があることから光を柔らかく受け止め、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。

その他、ガラス繊維や珪藻土を練り込んだもの、天然木をこまかくして混ぜているものもあるので、自分好みのものを探してみるのも楽しいですよ。

『色やデザイン』

壁紙の色のバリエーションはかなり多く揃っています。鮮やかな色調からやわらかな色調までありますし、光沢のあるものやマットな質感のものもあります。色の濃さも、濃いものから淡いものまで様々です。また、デザインも色と同様に多種多様のバリエーションがあります。無地のものから、植物など自然をモチーフとしたデザイン、ストライプ・水玉・チェックなどの幾何学柄、オリジナルのイラストが描かれたもの、動物やアニメキャラクターを描いたもの、日本の伝統模様の和柄など実に様々です。

部屋の用途や好みに合わせた壁紙を選べるので、シンプルでかっこいい雰囲気からモダンな雰囲気、個性を前面に押し出してインパクトのある雰囲気など、自由につくりあげていくことができるでしょう。

『機能』

壁紙は壁面を装飾するだけではなく、いろいろな機能によって快適な空間をつくりだす大切な役割を持っています。壁紙は床以外の広い面積に使われるものなので、備わっている機能により部屋の快適性を高める効果を大きく発揮します。

主な機能として、タバコやペットなどの臭いの分子を吸着させて臭いを抑える消臭機能、壁紙表面をコーティングして壁紙の汚れを防ぐ防汚機能、湿気の高い場所でもカビの生育を抑制する加工を施した防カビ機能、繊維に抗菌剤を配合し細菌の増殖を制御する抗菌機能などがあります。

マンションリノベーションで壁紙を張り替える際に重要となるポイント

マンションの壁紙をリノベーションで張り替える際は、以下のポイントを確認して、より快適に過ごせるようにしていきましょう。

まず、壁紙を張り替える際に一緒に工事ができる箇所がないかを検討してみてください。壁紙を張り替える際の流れとしては、既存の壁紙をはがし、凹凸が残る壁下地を平らになるよう調整した上で新しい壁紙を張ります。つまり、一度壁下地がむき出しの状態になります。

この状態であれば、コンセントやスイッチなどの電気配線を移動したり、撤去・増設したりするのも容易に行えます。ドアや窓の枠が色褪せてきているのであれば、壁紙を張る前に塗装することでよりきれいに仕上げることができます。せっかく壁紙を張り替えるのならば、このように小さな工事を一緒に行うことで効率よく進められます。

壁紙を張り替えるのは壁面だけと思っている方は少なくないかもしれませんが、実は天井面の壁紙も一緒に張り替えることで室内が一気に明るくなる場合が多いです。直接触れる場所ではない天井面はきれいな状態を保っているように見えますが、普段の生活で発生する湿気やほこり、タバコの煙などが上方に舞い上がることにより天井面も汚れていくのです。5年10年と長く住み続けているほど、壁面と同様に天井面の壁紙も黒ずみや変色が進んでいると言えるでしょう。

天井面の壁紙も新しく張り替えれば、床面以外の広い面積が新しい壁紙になるのでより部屋全体が明るく感じられます。また、壁面と同じ様に壁下地がむき出しになるので、天井付の照明器具を移動したり、撤去や増設も簡単です。リノベーションのメリットを十分受けることができるでしょう。

おしゃれな空間にしたい！壁紙選びのコツとは？

戸建てに比べてマンションは、天井高が低い場合が多いです。また、廊下が短い、キッチンや洗面所、トイレなどの空間が手狭だと感じることもあります。戸建てのような広々としたリビングダイニングといった空間をつくりにくく、その分各部屋がコンパクトに仕切られる傾向があります。

このようなマンションの特性を活かし、各スペースごとに違うタイプの壁紙を採用すれば、同じ家の中でも異なる雰囲気の内装を楽しむことができるので是非おすすめです。寝室や子ども部屋などのパーソナルスペースでは、特に好みを優先して思いきった色やデザインの壁紙に挑戦してみるのもいいかもしれません。

壁紙を張る部分は大きな面積を占めるので、室内の雰囲気を大きく左右することになります。たとえば、家具やカーテンなどをシンプルなもので統一していても、壁紙を北欧デザインのタイプにするだけでその部屋は北欧テイストの空間になります。ナチュラルテイストやクラシックテイスト、ヴィンテージテイストなど様々な種類のインテリアがありますが、壁紙を張り替える機会を活かして憧れのテイストのインテリアを簡単に取り入れることができるといえます。

 

ここ数年で人気が高まってきているのは、アクセントクロスという張り方です。壁の一面あるいは一部分に、色や柄のある壁紙を貼り、部屋にアクセントを加える方法です。アクセントクロスは一面もしくは一部分だけに取り入れるので、他の壁面の壁紙よりも色が濃いものや華やかな柄の壁紙を選ぶほどおしゃれさがアップし、お部屋のイメージをガラリと変えることができます。

部屋全体の雰囲気に合う壁紙をどう選べばいいのかわからない人は、一面だけ違う壁紙を使うアクセントクロスという方法で、おしゃれな部屋づくりを楽しんでみるといいかもしれません。

 

一見大変そうに思われる壁紙のリノベーションですが、リノベーションのポイントと壁紙選びのコツを確認しておけばそれほど難しく考える必要はありません。マンションの部屋をより明るく、心地よく過ごせるようにするための壁紙の張り替えリノベーション。色とデザイン、機能性などを十分に把握して、おしゃれで快適な部屋づくりをしていきましょう。