『リノベーションのきっかけ』
住みたいと考えていたエリアにちょうどいい中古物件があり、購入を考えていたS様。
もともと築年数が大分経過していた物件だったため、家の所々に傷みが出はじめている部分を修繕するためにリノベーションすることは決めていましたが、「せっかくリノベーションするなら家に居る時間が特別な時間になるような空間にしたい」と考えたS様。思い切って、自分の理想の住まいを実現したいとご相談されました。
『家に居る時間が特別な時間になるような空間』
プランニングに入る前にS様は改めて家に居る時間や休日をどんなふうに過ごしたいか想像してみたそうです。今までの休日の過ごし方、これから過ごしてみたい休日の過ごし方、様々なパターンを想像してみた結果「高級感が漂うリビングでゆったりと寛ぐ休日」と「畳に寝転がってのんびり昼寝をする休日」この二つが一番しっくりきたそうです。リビングにソファを置きたいというS様のご要望の元、ソファーを置けるスペースとのんびり昼寝ができる広さの畳があるスペースが調和する空間になるようにリノベーションすることを決意されました。
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リノベーション前の住まい。
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違和感なくソファーと畳が設置されているLDK。
『ヴィラテイストの空間と和モダンテイストの空間を調和させるためには?』
まずはじめに、ソファーを置けるスペースを高級感のあるヴィラテイスト、畳があるスペースを落ち着いた雰囲気の和モダンテイストにすることを決めました。そこで全く違う雰囲気のヴィラテイストと和モダンテイストを同じ空間にまとめるのは難しいのではないかとS様は心配されていました。この心配を払拭するために床の色から天井の高さ、インテリアまで細かく打合せを重ね、プランニングを行いました。ヴィラテイスト部分の床の色をウォールナットにし、趣深い雰囲気を演出しました。さらに畳を設置する和モダンテイストと上手くなじむように空間の大きな面積を占めるソファーをグレーにしたところがポイントです。
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こだわりの雑貨を置ける飾り棚。
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キッチンカウンターをダイニングテーブルとして活用。
「まさかこんなに素敵にリノベーションできるとは」
リノベーション後、完成した住まいを見て笑顔で語ってくださったS様。
「はじめは贅沢感のあるヴィラテイストと畳があり味のある和モダンテイスト、まったく違うテイストを同じ空間で実現できるとは思ってもみなかったんです。でもしっかり打合せをして、インテリアまで決めて工事が進んでいって…あっという間に実現したので本当にびっくりしました。完成後に早速ソファー腰かけて美味しいコーヒーを飲んだり、畳でゆっくり寝転がったり理想通りの休日を過ごしています。」
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天井を低くし、板張りのクロスを使用した小上がり。
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小上がりやソファ、キッチンカウンターが程良い距離感にあり、家事導線が良い。