近年、中古住宅の需要は高まっています!「新築よりも比較的販売価格が割安」、「リノベーションを検討した中古住宅の購入」などが理由として挙げられます。
中古住宅が新築と違うところは、実際に物件を内覧できるというところです。中古住宅を購入したことがない方も、賃貸物件の契約などで内覧を経験したことがあるのではないでしょうか?
しかし、いざ内覧を考えたときに、具体的にどこをみたらいいかわからないのではないでしょうか。
そこで今回は、中古住宅の購入の第一歩である内覧時の注意点を解説していきたいと思います!

まずは外観をチェック

戸建ての中古住宅の場合は、まず外観から確認していきましょう。外観で確認しておきたい部分として、「基礎」「外壁」「屋根」「軒裏」の4つの項目が挙げられます。外回りに関しては、住宅の構造上主要な部分となりますので、耐久性を確認する上で非常に重要なポイントとなっています。
基礎や外壁については、ヒビ割れ(クラックと言います)がないかを確認していきます。コンクリートなどの性質上多少のヒビ割れはしょうがないのですが、幅が0.5mm以上、長さが1m以上の外壁のヒビ割れは雨漏れの原因になり、基礎のヒビ割れは住宅の傾きが懸念されるので要注意なポイントです。
屋根と軒裏の劣化や塗装の剝がれなどは雨漏れの原因になり、内部の木材などに影響を及ぼす(腐食しやすくなる)ので早めの対処が必要になります。

周辺環境編を確認しよう

日当たりや風通し、窓からの眺めについては、住宅が建っている環境によって大きく左右されるので購入後のリフォームでも改善することが難しい、若しくはできない可能もあるので、契約前の内覧時に必ず確認しておきましょう。
特に日当たりについては時間帯や季節によっても異なるので、方角や時間についても注意して確認しましょう。
風通しについては、不動産業者に確認をするだけでは無く、可能であれば内覧に行った際に全ての窓を開け確認することをおすすめします。この時に騒音や臭気なども合わせてチェックしてくださいね。

水廻りの内覧ポイント

室内ではまず、キッチンやお風呂、トイレといった水廻りを中心に見ていきましょう。これらの場所は劣化がしやすく表面上では水漏れが見られなくても、シミができてしまっている場合や床が浮いている様に感じる場合には、水道管の接合部など表からは確認できない場所で水漏れが発生している可能性があります。

室内の内覧ポイント

実際に生活をしていく上で、室内は満足度に大きく影響を及ぼします。主な確認項目としては、「間取り」「収納」「建具・設備」「サッシ」の4つの項目があります。
まず間取りですが、家具の配置や生活イメージなどを想像しながら確認していきます。リノベーションによって間取りを変更する事も可能ですが、費用が大きくかかってしまう可能性や、そもそも構造上抜けない柱や壁があり理想の間取りが叶えられない可能性もあるので、必ずリフォーム会社の方などにも見ていただくことが必要です。
収納に関しては、入居をしてから「意外と収納が少なくて困っている」という声をよく耳にするので内覧時に確認をしておきましょう。
建具・設備に関しては、戸・扉などの開閉のしやすさや、電気コンセントの位置や数などついつい忘れてしまいがちですが、図面などに記しながら確認していきましょう。
最後にサッシについてですが、熱の出入りが最も多く、夏の暑さや冬の寒さに深く関わっているのが実は窓やドアなどの開口部になります。その中でもサッシやガラスに関しては、築年数の古い中古住宅の場合、アルミサッシとシングルガラスの組み合わせのパターンが多く見られます。アルミは熱伝導率がとても高いので外気の影響をもろに受けてしまいます。お部屋が中々暖まりにくい、エアコンを消すとすぐに肌寒く感じてしまうのはこのためです。

屋根裏や床下などの目に見えない部分

これまでに挙げられた項目については、基本的に目視にてよって確認ができる範囲でしたが、屋根裏や床下などは確認することが難しくそもそも専門家でないと判断が難しい箇所になってきます。このような部分に関しては、無理をして調査し自己判断するのではなく、あらかじめプロに任せてしまう事も大切です。
インスペクションというサービスがあり、購入を検討している住宅の状態を調査し、分かりやすく健康診断書の様な形で報告書を発行してもらえるものもありますので、上手に活用しましょう。
プロの目でしっかりと住宅を見て貰えるのは購入を決める上で、大きな後押しになりますね。

理想の中古住宅を手に入れよう!

いかがでしたか?
今回は中古住宅の内覧時の注意点をご紹介してきましたが、項目が多く全てを確認することは難しい場合もあるかと思いますので、中古住宅を検討する際には、不動産仲介業者の協力が不可欠になってきます。また、中古住宅を購入する方の多くは大なり小なりリフォームを行います。
なので、リフォームに精通している不動産仲介業者を選ぶというのも非常に重要になります。

不動産の購入は、人生に一度あるかないかの大きなイベントです。
この記事で紹介したチェックポイントを確認しつつ、じっくり検討してくださいね。

 

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